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AAVカプシドタンパク質をセロタイプ非依存的に定量 AAV VP ELISAキット

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メーカー名：Cell Biolabs, Inc.

本製品は、アデノ随伴ウイルス（AAV）のセロタイプに依存せずにカプシドウイルスタンパク質（VP）を検出・定量するために開発されたELISAキットです。スタンダードおよび未知サンプルの測定を含めて最大96アッセイを行うのに十分な試薬が含まれています。

背景

AAVはパルボウイルス科に属し、最も小さい一本鎖非エンベロープDNAウイルスの一群に含まれます。これまでに11種類の異なるAAVセロタイプが報告されています。

AAVゲノムは一本鎖デオキシリボ核酸（ssDNA）で構成され、プラス鎖またはマイナス鎖のいずれかで、全長は約4.7キロ塩基です。ゲノムの両末端には逆向き末端反復配列（ITR）が存在し、さらに2つのオープンリーディングフレーム（ORF）、すなわち Cap（カプシド）と Rep（複製）を含んでいます。

ゲノムの5’末端には p5 と p19 という2つのプロモーターがあり、ここから異なる長さの2種類の重なり合ったmRNAが産生されます。各mRNAにはスプライシングされる場合とされない場合があるイントロンが含まれており、その結果、4種類の異なるmRNA、すなわち4種類のRepタンパク質が作られます。これらのタンパク質はそれぞれ分子量（kDa）で命名されており、Rep78, Rep68, Rep52, Rep40 と呼ばれます。

一方、Cap領域には3種類のカプシドウイルスタンパク（VP1, VP2, VP3）の重なった塩基配列が含まれており、これらは互いに作用して正二十面体カプシド構造を形成します。その比率は VP1:VP2:VP3 = 5:5:50 です（図1）。

図1. AAVゲノムの模式図

特長

セロタイプに依存せず測定可能
検出感度：3.9 ng/mL

構成内容

Box1

抗AAV VP抗体コート済プレート
1000X ビオチン化抗AAV VP抗体
ストレプトアビジン-酵素コンジュゲート
アッセイ希釈液
10X AAV溶解バッファー
10X 洗浄バッファー
基質溶液
反応停止液
Box2
AAV VPスタンダード

製品データ

図2. 本キットの標準曲線

参考文献

Rabinowitz, J, and Samulski, R. J. (1998) Curr. Opin. Biotechnol., 9, 470-475.
Summerford, C., and Samulski, R. J. (1999) Nat. Med., 5, 587-588.
Clark, K., Liu, X., McGrath, J., and Johnson, P. (1999) Hum. Gene Ther., 10, 1031-1039.
Sonntag, F., Schmidt, K., and Kleinschmidt, J.A. (2010) Proc Natl Acad Sci U S A., 107, 10220-5.