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記事ID : 43419
研究用

糖尿病、免疫等の研究に。ブロッキングペプチドの併用でより正確な実験ができます。 抗GPR142(細胞外領域)抗体

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  • 抗GPR142(細胞外領域)抗体は、ヒト、マウス、ラットのGPR142細胞外領域を認識し、ウェスタンブロット、免疫組織化学等に使用することができます。
  • GPR142ブロッキングペプチド (抗原ペプチド。品番#BLP-GR082) を抗体に添加したネガティブコントロールをおくことでより正確な実験が可能です。
    ブロッキングペプチドの使用法は以下をご覧ください。 

抗体と専用ブロッキングペプチドを同時購入頂く場合のみ、専用ブロッキングペプチドが40%OFFとなります。
同時購入には注文書の他に専用申込書が必要です。

背景

Gタンパク質共役型受容体 (GPCR) は、膜タンパク質の最大のファミリーであり、無数の生理的および病態生理学的なシグナル伝達過程を媒介しています。これらはすべてが7回膜貫通型ですが、Gタンパク質と結合していないものも存在しており、便宜上GPCRと呼ばれています(1)

GPR142は芳香族アミノ酸によって選択的に活性化されるGPCRであり、GPR139と33%のアミノ酸の同一性を持っています。L-トリプトファンは最も強力なリガンドの一つであり、EC50値は 0.2〜1mMです(2)
GPR142 は、齧歯類およびヒトの膵臓ベータ細胞で発現しており、インスリンの分泌に関与していることが報告されています(3)

さらに、GPR142は免疫細胞に高発現しており、そのリガンドであるL-トリプトファンや代謝物のセロトニンが炎症プロセスに関与していることが知られています。GPR142遺伝子欠損マウスは、抗II型コラーゲン(CII)抗体による関節炎に強いことが明らかにされていますが、そのメカニズムは現在のところ不明です(4)

特長

商品名 抗GPR142(細胞外領域)抗体
品番 AGR-082
タイプ ウサギポリクローナル
交差種 ヒト、マウス、ラット
アプリケーション WB (ウェスタンブロット) 、IHC (免疫組織化学) 、IFC (フローサイトメトリー(間接法))、
LCI(ライブセルイメージング)外部リンク
標識 非標識
別名 G-Protein Coupled Receptor 142, Probable G-Protein Coupled Receptor 142, PGR2
抗原 マウス GPR142 (Accession Q7TQN9) のアミノ酸残基 291 - 304 に対応するペプチド (C)APVHRDWRVHLALD。細胞外第3ループ。
抗原の図
抗原のホモロジー ラット、及びヒトと同一。
アイソタイプ Rabbit IgG
精製方法 Affinity purified on immobilized antigen.
商品形態 凍結乾燥粉末(Lyophilized powder)
溶解方法(再構成) 25µL、50µLあるいは0.2mL (商品サイズに依ります) のdouble distilled water (DDW)に溶解ください。溶解後の溶媒はPBS, pH 7.4, 1% BSA, 0.05% NaN3となります。
溶解後の濃度 0.8mg/mL
溶解後の保管方法 溶解後の抗体液は、4℃で1週間まで保存できます。それ以上の期間は、少量の分注物を-20℃で保存ください(凍結融解の繰り返しは避けてください)。 使用前に抗体液を遠心 (10000×g 5分)してください。

適用例

ウェスタンブロット

マウス膵臓ライセートのWB

図1. マウス膵臓ライセート (レーン1, 3) 、ラット膵臓ライセート (レーン2, 4) を用いたウェスタンブロット。
1-2: 抗GPR142抗体 (品番#AGR-082, 1:400)。
3-4: GPR142ブロッキングペプチド(品番#BLP-GR082)とプレインキュベートした抗GPR142抗体。

 
マウス脳ライセートのWB

図2. マウス脳ライセート (レーン1, 3) 、ラット脳ライセート (レーン2, 4) を用いたウェスタンブロット。
1-2: 抗GPR142抗体 (品番#AGR-082, 1:400)。
3-4: GPR142ブロッキングペプチド(品番#BLP-GR082)とプレインキュベートした抗GPR142抗体。

 
ヒトTHP-1単球性白血病細胞株のWB

図3. ヒトTHP-1単球性白血病細胞株 (レーン1, 4) 、ヒトJurkat T細胞白血病細胞株 (レーン2, 5)、ヒトSH-SY5Y神経芽腫細胞株 (レーン3, 6) ライセートのウェスタンブロット。
1-3: 抗GPR142抗体 (品番#AGR-082, 1:400)。
4-6: GPR142ブロッキングペプチド(品番#BLP-GR082)とプレインキュベートした抗GPR142抗体。
※ブロッキングペプチドの使用法はこちら

抗体と専用ブロッキングペプチドを同時購入頂く場合のみ、専用ブロッキングペプチドが40%OFFとなります。

 

免疫細胞化学

ラット脳切片の免疫組織化学染色図
図4. 抗GPR142抗体を用いた灌流固定ラット脳の凍結切片の免疫組織化学。
抗GPR142抗体 (品番#AGR-082, 1:1000)、およびヤギ抗ウサギ抗体-AlexaFluor488を用いた。
A. GPR142の免疫反応 (緑) は、グリア突起 (垂直矢印) と第3脳室壁を覆う細胞 (水平矢印) に現れた。
B. GPR142ブロッキングペプチド (品番#BLP-GR082) と共に一次抗体をプレインキュベーションすると、染色が抑制された。
細胞核 (青) はDAPIで染色した。
※ブロッキングペプチドの使用法はこちら
抗体と専用ブロッキングペプチドを同時購入頂く場合のみ、専用ブロッキングペプチドが40%OFFとなります。

フローサイトメトリー(間接法)

ヒトTHP-1単球性白血病細胞株におけるフローサイトメトリー

 

 

図5. フローサイトメトリーによる生きたヒトTHP-1単球性白血病細胞株の細胞表面GPR142の検出(間接法)。。
黒:細胞
赤:細胞+ヤギ抗ウサギ抗体-FITC
緑:細胞+抗GPR142抗体 (品番#AGR-082), 2.5µg+ヤギ抗ウサギ抗体-FITC

 
参考文献
  1. Kamato, D. et al. (2015) Front. Cardiovasc. Med., 2, 14.
  2. Kaushik, C.A. et al. (2018) J. Biomol. Struct. Dyn., 36, 1788.
  3. Al-Amily, I.M. et al. (2019) Pflugers. Arch. Eur. J. Physiol. 471, 633.
  4. Murakoshi, M. et al. (2017) Journal of Receptors and Signal Transduction, 37(3), 290-296.

抗GPR142(細胞外領域)抗体 及びブロッキングペプチド

抗体と専用ブロッキングペプチドを同時購入頂く場合のみ、専用ブロッキングペプチドが40%OFFとなります。
同時購入には注文書の他に専用申込書が必要です。

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
Anti GPR142 (Rabbit) 詳細データ ALO AGR-082 25 UL
¥102,000
Anti GPR142 (Rabbit) 詳細データ ALO AGR-082 50 UL
¥126,000
Anti GPR142 (Rabbit) 詳細データ ALO AGR-082 0.2 ML
¥165,000
GPR142 (extracellular) Blocking Peptide詳細データ ALO BLP-GR082 40 UG
¥57,000

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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