MDA-LDL などの酸化LDL を定量 OxiSelect™ Oxidized LDL 測定ELISAキット（ヒト）

OxiSelect™ ヒト 酸化LDL ELISA キットは、ヒト血清または血漿中の酸化LDL を定量、検出するキットです。

LDLのタンパク質または脂質中の MDA-LDL、CML-LDL、HNE-LDL を定量するキットをご用意しています。OxPL-LDL キットは LDL のリン脂質コンポーネントの酸化（oxidized phospholipids；OxPL）を特異的に検出します。

酸化LDLの形成について

リポタンパク質（Lipoproteins）は、脂質とタンパク質が非共有結合的に一緒になった微小粒子です。リポタンパク質の一般的な構造として、リン脂質の外層、非エステル化コレステロールおよびタンパク質、コレステリルエステルおよび トリアシルグリセロール（TAG） を主とする中性脂質の核から形成された球状のマイクロエマルジョンを有します。

LDL（Low density lipoprotein/ 低比重リポタンパク）は、ヒト血漿中に存在する、コレステロール の主要な輸送タンパク質で、20-25nm の直径を有する球状粒子です。各 LDL 粒子は、核にコレステリルエステルを含み、その周りをリン脂質、コレステロールの親水性被膜、およびアポリポタンパク質 B-100 （apolipoprotein B-100）として知られる疎水性タンパク質一分子に囲まれています（図1）。

図1．LDL の構造

LDLコレステロールは、時に「悪玉コレステロール」とも呼ばれ、酸化されるとさらに危険性が増します。酸化LDL（OxLDL；Oxidized LDL）は、周囲の組織と反応性が高く、動脈の内側にはりついて集まります。マクロファージ、コレステロール、および他の脂質は、その場所に蓄積し (アテローム性動脈硬化症)、最終的には心臓発作、脳卒中または死亡の原因となり得るプラーク（粥腫）を形成します。LDL の酸化は、LDL の脂質およびタンパク質両方の構成物に影響します。

酸化LDLの中で、多価不飽和脂肪酸の酸化の間に形成される反応性アルデヒド生成物、例えば マロンジアルデヒド（MDA；malondialdehyde） や 4-ヒドロキシノネナール（HNE；4-hydroxynonenal） は、ApoB-100 のεアミノ基のリジン残基へ共有結合的に付加し、MDA-Lys および HNE-Lys 付加体（すなわち、MDA-LDL または HNE-LDL）を形成します。また、グリコシル化は、CML-LDL や CEL-LDLを形成し、LDL の酸化に関与しています。

• 高感度
  CML-LDL 150ng/mL
  HNE-LDL 150ng/mL
  MDA-LDL 50ng/mL
  OxPL-LDL 100ng/mL
• ヒト血漿、血清サンプルに適用
• Copper oxidized LDL（oxLDL）スタンダード付属

• 抗 CML、HNE、MDA または OxPL 抗体コート済みプレート
• ビオチン標識抗ヒトApoB-100 抗体
• LDL 沈殿液
• ストレプトアビジン- 酵素
• 希釈液
• 洗浄液
• 基質液
• 停止液
• ブロッキング液
• OxLDL スタンダード

図2．MDA-LDL 定量ELISA キットの測定原理

図3．MDA-LDL 測定ELISAキット（品番：STA-369）のスタンダードカーブ

図4．血清および血漿サンプル中の OxLDL 定量
左:沈殿溶液処理後の LDL 回収率。LDL の回収率は、Human ApoB-100 ELISA（STA-368） を使用した。
右:血清および血漿サンプル中の OxLDL 測定

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