ADAM12とは?
ADAM12(ADAM metallopeptidase domain 12)は、MLTNまたはMeltrin-alphaとも呼ばれ、骨格筋再生に関与し、特に細胞融合の開始時に働きます。また、マクロファージ由来巨細胞(MGC:macrophage-derived giant cells)および単核前駆体からの破骨細胞形成にも関与します。ADAM12は、ヒトの悪性腫瘍においてもその発現が認められます。成長因子の活性化やインテグリン機能を調節し、細胞増殖と浸潤を促進すると考えられていますが、これらの正確なメカニズムは現時点で明らかではありません。ADAM12は、細胞外マトリックス成分を分解する能力を持ち、癌細胞を基底膜から分離し、転移に導くと考えられています。ADAM12は、乳癌のバイオマーカーとしてだけでなく、癌細胞移動のゲートウェイとしてのそのタンパク質の役割が現在理解されつつあります[PMID: 17355265 ]。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。