ANGPTL4とは?
アンジオポエチン様タンパク質4(ANGPTL4:Angiopoietin-like protein 4)は、アンジオポエチン様タンパク質サブファミリーのメンバーであり、グルコースおよび脂質代謝の重要な調節物質(モジュレーター)として機能する分泌タンパク質です。ANGPTL4は、リポタンパク質リパーゼ(LPL:lipoprotein lipase)依存的脂肪分解を阻害し、遊離脂肪酸の取り込みを制限します[PMID: 30049845
、23056264
]。ANGPTL4の過剰発現は、高トリグリセリド血症をもたらします[PMID: 16081640
]。一方で、ANGPTL4欠損は、マクロファージの泡沫形成/泡沫化(foam formation)を抑制し、アテローム性動脈硬化症から防御することが示唆されています[PMID: 19094966
、23640487
、27460411
]。ANGPTL4は、いくつかの癌において役割を果たす可能性が示唆されており、腫瘍細胞の運動性や浸潤性、ならびに血管活性を阻害することによって、転移過程を防ぐことが示されています。ANGPTL4タンパク質の発現低下は、2型糖尿病と関連します。ANGPTL4の血清レベルは、腎細胞癌における潜在的バイオマーカーである可能性が示唆されています[PMID: 28110976
]。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。