アポリポタンパク質L1(APOL1)とは?
ヒトアポリポタンパク質L1(APOL1)は、高密度リポタンパク質(HDL: high density lipoprotein)に微量に含まれる成分です。ヒト ApoL タンパク質ファミリーは、主に脂質輸送と代謝に関与していると考えられています。APOL1 は、トリパノソーマ属の原虫に対する宿主の自然免疫にも関与します。APOL1 が活性化されると原虫を溶解することができ、ヒトを感染から保護します。アフリカ系の人種で高頻度に見られる APOL1 遺伝子の遺伝子変異は、巣状分節性糸球体硬化症(FSGS: focal segmental glomerulosclerosis)、HIV関連腎症(HIVAN: HIV-associated nephropathy)、高血圧性腎症などの慢性腎疾患に関与します。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。