beta NGFとは?
β-NGF(Beta nerve growth factor 、β神経成長因子)は、交感神経および感覚神経の生存および維持のために極めて重要であり、免疫系の調節でも重要な役割を果たす可能性が示唆されています[PMID:16842161 ]。免疫細胞、内分泌細胞、CNS(中枢神経系)辺縁部にβNGFが存在することは、身体のストレス応答を調節するために、βNGFが細胞内メッセンジャーとして機能する可能性があることを示唆します[PMID:19442684 ]。
Humankine® beta NGF 商品について
アニマルフリー組換えヒトβNGFは、ヒト293細胞で発現されたリコンビナントタンパク質です。非ジスルフィド結合ホモ二量体のタンパク質として、見かけの分子量は13 kDaを示します。βNGFは、交感神経および感覚神経の生存および維持のために極めて重要です。また免疫系の調節において重要な役割を果たすことが示唆されています。免疫細胞および内分泌細胞、CNS(中枢神経系)の辺縁部にβNGFが存在することは、βNGFが細胞内メッセンジャーとして、ストレスに対する身体の応答の調節に機能することを示唆します。本製品は、血清フリーの既知成分(chemically defined)培地で、ヒト細胞発現システムを用いて製造されます。
■ HumanKine®(ヒューマンカイン)とは?
『HumanKine®(ヒューマンカイン)』は、ヒト細胞(HEK293細胞)発現系によって産生された組換えタンパク質製品です。大腸菌等の細菌(原核生物)発現系によって得られるタンパク質とは異なり、ヒト(真核生物/哺乳動物)由来細胞を用いて産生されるタンパク質は、ネイティブ型のコンフォメーションを取り、適切な翻訳後修飾を受けた「本物」のヒトタンパク質('authentic' human proteins)として機能し、優れた生物活性と安定性を示します。ヒューマンカインは、アニマルフリーおよびゼノフリー条件下で、タグが付加されないタンパク質として産生されます。エンドトキシンフリーのタンパク質をキャリアフリー包装にてお届けします。
「cGMPグレード」組換えタンパク質も提供できます
HumanKine®(ヒューマンカイン)は「標準研究グレード」に加えて「cGMPグレード」製品として提供できます。いずれのグレードであっても、米国のcGMPグレード施設で同一の発現系、製造工程、作業手順によって製造されています。そのため、2種類のグレード間における品質面や性能面の違いは実質的にはありません。それぞれのグレード間での大きな違いは、ISO 13484認証およびcGMP準拠の厳格な品質プロセスに準拠しているかどうかです。cGMPグレード製品の場合、規制に沿った文書化、徹底したQC、トレーサビリティ対応を実施しています。