CHGAとは?
CHGA(Chromogranin A/クロモグラニンA)は、神経内分泌タンパク質で、グラニンファミリーに属します。クロモグラニンAは、神経細胞および内分泌細胞の分泌小胞に局在します。クロモグラニンAは、バソスタチン、パンクレスタチン、カゼスタチン、パラスタチン(vasostatin、pancreastatin、catestatin、parastatin)等のいくつかの機能性ペプチドの前駆体です。これらのペプチドは、オートクライン様式またはパラクライン様式で細胞に作用し、神経内分泌機能を負に調節します。クロモグラニンAは、神経内分泌腫瘍(Neuroendocrine tumor:NET)において重要な腫瘍マーカーの一つであると考えられており、異なるタイプの腫瘍を有する患者の血清または血漿中でクロモグラニンAの上昇が報告されています。しかしながら、クロモグラニンAは神経内分泌腫瘍(NET)特異的な抗原ではなく、腫瘍以外の疾患、例えば腎不全、心不全、胃炎、高血圧、肝臓疾患、プロトンポンプ阻害おいてもその値が変動することが報告されています。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。