CX3CL1とは?
ケモカインは、免疫監視機構において、白血球の輸送(リンパ球トラフィキング)を指令し、AIDSのような炎症性および感染性疾患において重要な役割を果たします。CX3CL1は、フラクタルカイン(FKN/fractalkine)としても知られ、膜貫通ドメインおよび長いムチン様軸部の上に、ケモカインドメインを有する独特の膜結合型ケモカインです。CX3CL1 タンパク質は、細胞外膜近位に位置する二塩基の切断部位でタンパク質分解を受けるため、膜結合型または脱落した可溶型という2つの形態で存在します。可溶型CX3CL1は、T細胞および単球に作用し、強力な化学誘引活性を示します。また、膜結合型質CX3CL1 は、一次炎症誘発シグナルによって活性化された一次内皮細胞上で誘導され、白血球との強力な接着を促進します。CX3CL1および受容体CX3CR1がリンパ球に存在し、それらの発現が炎症状態で増強されることから、CX3CL1-CX3CR1 は免疫関連の炎症性疾患に関与することが示唆されています。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。