Endoglin/CD105とは?
エンドグリン(Endoglin、ENG、CD105)は、90~95kDaのジスルフィド結合サブユニットからなる、180kDaのホモ二量体の細胞膜糖タンパク質です。エンドグリンは、増殖に関連する低酸素誘導性のタンパク質であり、主に血管内皮細胞上に発現します。CD105は、TFG-β(transforming growth factor beta)の補助受容体として作用し、血管発生およびリモデリングに関与します。エンドグリンの血管新生および腫瘍進行での重要な役割から、抗血管新生療法の標的になることや腫瘍予後のマーカーとなる可能性があります膜結合型エンドグリンの細胞外ドメインは、タンパク質分解的に切断され、可溶型エンドグリン(sCD105、Soluble Endoglin)を放出します。sCD105 値の増加は、重度の血管疾患の病因と関連しており、また、種々の癌患者における予後不良とも相関することが報告されています[PMID: 16751767 、15193152 、10754488 、18519764 、19004009 、11297243 ]。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。