FKBPLとは?
FKBPL(FK506-binding protein-like、DIR1、NG7、WISp39)は、免疫調節、タンパク質折りたたみおよび輸送等の基本的な細胞プロセスに関与するイムノフィリンタンパク質ファミリーと類似した機能を示します。FKBPLは、X線曝露細胞でのDNA修復速度を増加させることで、細胞の放射線抵抗性を誘導すると考えられています。FKBPLを安定的に過剰発現させた乳癌細胞は、エストロゲンに依存して増殖し、抗エストロゲン剤であるタモキシフェンやフルベストラントに対して劇的に感受性が高まることが示されています。一方、FKBPLをノックダウンするとこの表現型は逆転します。FKBPLは、エストロゲンによって誘導される遺伝子であり、ERα/Hsp90分子複合体中のコシャペロン(シャペロン補助因子)として作用します。そのため、FKBPLレベルは、内分泌療法に対する応答の決定因子と予後指標の両方として研究されています。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。