GRPとは?
GRP(Gastrin-releasing peptide/ガストリン放出ペプチド)は、胃前庭部の粘膜細胞、および膵島D細胞(δ細胞)によって産生され、主に胃粘膜による HCl(塩酸)分泌促進刺激のために働きます。HCl が分泌されると、ガストリン分泌が抑制されます。GRPタンパク質は、148残基のアミノ酸からなるプレプロタンパク質として合成され、最初にシグナルペプチドの切断を受けます。次いで、27残基のガストリン放出ペプチド(gastrin-releasing peptide)または10残基のニューロメジンC(neuromedin C)ペプチドのいずれかを産生するようにプロセシングを受けます。これらのペプチドは、胃腸ホルモンの放出、平滑筋細胞の収縮、上皮細胞増殖を含む、胃腸や中枢神経系の多数の機能を調節します。また、これらのペプチドは、肺癌、大腸癌、胃癌、膵臓癌、乳癌、前立腺癌を含むヒト癌に関与することも示唆されています。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。