HSP90とは?
HSP90(Heat shock protein HSP 90-alpha)は、HSP90AA1によってコードされる、恒常的に広く発現する分子シャペロンであり、多くのタンパク質の安定性と機能性にとって決定的な役割を果たします。HSP90は、クライアントタンパク質(HSP90と相互作用するタンパク質)の折りたたみに関与し、そのクライアントタンパク質の多くが悪性腫瘍の発癌経路に関わることが示唆されている因子として知られています。HSP90は、主に細胞質ゾルに存在します。一方、細胞外にも放出され、C末端が切断された形態として分泌されます。血漿中のHsp90 レベルは、臨床癌患者の悪性腫瘍と正の相関性があることが報告されており、悪性腫瘍の有望な診断マーカーとして期待されています。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。