ICAM-1とは?
ICAM-1(Intercellular adhesion molecule 1:細胞接着分子1)は、CD54としても知られる、免疫グロブリンスーパーファミリーに属する膜貫通糖タンパク質です。堅固な接着や血管から組織への白血球の遊走に重要な働きをします。ICAM-1は、内皮細胞や免疫系細胞などの細胞表面で発現し、その発現は、TNF-α、INF- γ、IL-1、トロンビンを含む様々な刺激によって上方制御されます。ICAM-1は、LFA-1およびMac-1のリガンドです。また、ICAM-1は、ライノウイルスの受容体であり、また、熱帯熱マラリア原虫によって使用される受容体の1つでもあります。可溶性型 ICAM-1(sICAM-1)は、様々な体液中で測定されており、心血管疾患、癌、自己免疫疾患患者由来の血清中で亢進することが報告されています。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。