IDO1とは?
IDO1(Indoleamine 2,3-dioxygenase 1、インドールアミン-2,3-ジオキシゲナーゼ)は、必須アミノ酸であるトリプトファン(Trp)をその下流の異化産物であるキヌレニン(Kyn)に変換する律速酵素です[UniProt: P14902 ]。IDO1は、トリプトファンを減少させ、毒性を示すキヌレニン代謝産物を産生します。IDO1は、GCN2経路、mTOR経路、キヌレニン代謝産物の毒性作用、Treg細胞(T regulatory cells、制御性T細胞)の分化誘導を介して免疫寛容を促進します[PMID: 28365507 ]。主にin vitro試験によって、トリプトファン(Trp)の枯渇、およびキヌレニン(Kyn)の蓄積は、免疫応答の抑制に寄与する機序として提唱されています。そのためIDO1は、免疫抑制モジュレーターであると考えられています。IDO1代謝の定量は、自己免疫状態と腫瘍状態を含む免疫病理学における役割を理解するため、およびIDO1酵素阻害剤の効果を決定するために重要であると考えられます[PMID: 31727243 ]。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。