IL-28Aとは?
IL28Aは、III型インターフェロンであり、I型インターフェロンの持つ多くの生物学的作用を共有します。しかし、I型と比較して、選択的な受容体分布によって、より特異的な作用を示す可能性があります。IL28Aは、IL-10 受容体β(IL-10Rβ)および IL-28 受容体α(IL-28Rα)からなるヘテロ二量体クラスIIサイトカイン受容体と相互作用することが示されています。IL28Aは、腸上皮における抗ウイルス性の免疫防御において重要な役割を果たすと考えられています[PMID:20712453 、12469119 、16539846 ]。
Humankine® IL-28A 商品について
アニマルフリーヒト組換えヒトIL-28A(INFλ2)は、ヒト293細胞で発現されたリコンビナントタンパク質です。見かけの分子量は24 kDaを示します。本製品は、血清フリーの既知成分(chemically defined)培地で産生されます。ヒト293細胞における産生は、確実なヒト翻訳後修飾を実現し、それにより、細胞増殖培地およびその他の用途における安定性に寄与します。純度は>95%です。
■ HumanKine®(ヒューマンカイン)とは?
『HumanKine®(ヒューマンカイン)』は、ヒト細胞(HEK293細胞)発現系によって産生された組換えタンパク質製品です。大腸菌等の細菌(原核生物)発現系によって得られるタンパク質とは異なり、ヒト(真核生物/哺乳動物)由来細胞を用いて産生されるタンパク質は、ネイティブ型のコンフォメーションを取り、適切な翻訳後修飾を受けた「本物」のヒトタンパク質('authentic' human proteins)として機能し、優れた生物活性と安定性を示します。ヒューマンカインは、アニマルフリーおよびゼノフリー条件下で、タグが付加されないタンパク質として産生されます。エンドトキシンフリーのタンパク質をキャリアフリー包装にてお届けします。
「cGMPグレード」組換えタンパク質も提供できます
HumanKine®(ヒューマンカイン)は「標準研究グレード」に加えて「cGMPグレード」製品として提供できます。いずれのグレードであっても、米国のcGMPグレード施設で同一の発現系、製造工程、作業手順によって製造されています。そのため、2種類のグレード間における品質面や性能面の違いは実質的にはありません。それぞれのグレード間での大きな違いは、ISO 13484認証およびcGMP準拠の厳格な品質プロセスに準拠しているかどうかです。cGMPグレード製品の場合、規制に沿った文書化、徹底したQC、トレーサビリティ対応を実施しています。