ORM1とは?
ORM1(Orosomucoid 1)は、AGPAまたはAGP1(Alpha-1-acid glycoprotein 1)とも呼ばれている、抗炎症性および免疫調節性を特徴とする多量に存在する血漿タンパク質です。ヒトでは、ORM1およびORM2の2つのアイソフォームが報告されています。ORM1は、主に2つの機能を持ちます。1つ目は、リポカリンファミリーメンバーとして、特に薬物および脂質分子のキャリアとしての機能です。2つ目は急性期タンパク質としての活性です[PMID:23973664 ]。癌患者、熱傷、外科手術後の患者ではORM1が上昇することが報告されています[PMID:10913518、1646598]。また、ORM1は、慢性心不全の早期発見のための新規の尿中バイオマーカーとしても研究されています[PMID:25215505 ]。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。