PlGFとは?
PlGF(placenta growth factor、胎盤増殖因子)は、PGFとしても知られる、VEGF(vascular endothelial growth factor、血管内皮細胞増殖因子)ファミリーに属する血管新生因子です。ヒトPlGF遺伝子は、染色体14q14に位置し、PlGFの4アイソフォームをコードします。PlGFタンパク質は、グリコシル化ホモ二量体として分泌されます。PlGF-1およびPlGF-3は拡散性のアイソフォームである一方、PlGF-2およびPlGF-4はヘパリン結合ドメインを有します。PlGFはもともと胎盤で同定され、胎盤栄養膜の増殖と分化を調節します。また、臍静脈内皮細胞や、甲状腺、発生中の肺組織のような他の非胎盤組織でも発現します。PlGFは、血管新生特性を有し、in vitroで内皮細胞の生存、増殖および遊走を増強し、in vivoモデルにおいて血管形成を促進します。PIGFとsFlt-1(可溶性 VEGF receptor-1としても知られる)の血清中濃度は、妊娠高血圧腎症(子癇前症)の女性で変化します。PIGFは、胎盤の血管が細くなって高血圧になる妊娠高血圧腎症の潜在的バイオマーカーとして研究されています。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。