SNAP25とは?
シナプス小胞膜のドッキングおよび融合は、SNAREタンパク質複合体(Soluble N-ethylmaleimide-sensitive factor attachment protein receptor)によって媒介されます。SNAREタンパク質複合体は、その存在する場所によって、2つに分類されます。それぞれ、小胞膜側のv-SNARE(vesicle-SNARE/小胞SNARE:VAMP2)と、標的膜側のt-SNARE(target-SNARE/標的SNARE:SNAP25/STX1A)と呼ばれます。SNAP25タンパク質は、t-SNARE 複合体の重要な構成要素であり、神経伝達物質放出の調節に関与することが報告されています。SNAP25分子の中央付近には、4つのシステイン残基を含むパルミトイル化ドメインが位置しており、これは細胞膜の係留のために重要な役割を果たします。システイン残基が突然変異によって変化した場合、パルミトイル化と共に、その膜結合活性が失われます。SNAP25は、海馬における長期増強に作用して、記憶および学習に関連することが報告されており、特定の神経細胞系のシナプス機能において重要な機能を持つことが示唆されています。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。