TFPI とは?
TFPI(Tissue factor pathway inhibitor、組織因子経路インヒビター)は、内皮および血小板に存在する重要な抗凝固タンパク質です。TFPIは、選択的スプライシングによって生じるTFPIaとTFPIbという2つの主要なアイソフォームとしてヒトで産生されます。アイソフォームTFPIbは、内皮表面に局在し、血液凝固を開始させる組織因子(tissue factor)-第VIIa因子(factor VIIa)複合体の強力なインヒビター(阻害剤)として機能します。アイソフォームTFPIaは、血小板に存在します[PMID: 26603155 ]。TFPIは、クニッツ型セリンプロテアーゼインヒビターであり、初期の凝固促進刺激を遮断することにより、抗凝固活性を発揮します[PMID: 3873968 、24620349 ]。TFPIは、敗血症、炎症性疾患、および心血管疾患における抗血栓治療に有効である可能性が示唆されています[PMID: 9138864 ]。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。