TIMP2とは?
TIMP2(TIMP metallopeptidase inhibitor 2)は、21 kDaのタンパク質であり、4つのメンバー(TIMP1、TIMP2、TIMP3、TIMP4)からなるマトリックスメタロプロテイナーゼインヒビターファミリー(matrix metalloproteinase inhibitor)に属する因子です。TIMP(Tissue inhibitors of metalloproteinase)は、古典的なプロテイナーゼ阻害機能の他にも特性を示す、多面的な分子です。TIMP-2は、膜型MMP(membrane type 1 MMP)およびpro-MMP2と相互作用して、pro-MMP2からの活性化を促進します。つまり、TIMP-2は、TIMPメンバーの中で唯一、MMP阻害剤および活性化剤の両方として機能することができます。TIMP2は、マトリックスメタロプロテイナーゼ(MMP)を介して、腫瘍増殖、転移、血管新生等の多くの生理学的進行を調節します。TIMP2のノックアウトは、恒常的に豊富なMMP9の活性化を生じ、in vivoで有害なMIリモデリング(MI remodeling)をもたらすことが報告されています。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。