TNFR1とは?
TNF(tumor necrosis factor:腫瘍壊死因子)は、炎症、免疫機能、生体防御およびアポトーシスの調節において重要な役割を果たす多機能性サイトカインです。TNFシグナルは、TNFR1(TNFRSF1A/CD120a)およびTNFR2(TNFRSF1B/CD120b)の2つの異なる細胞表面レセプターを介してシグナルが伝達されます。TNFR1は、その細胞質内領域内にデスドメイン(DD:death domain)を含み、TNFシグナル伝達の重要な受容体であると考えられています。TNFR1は、2つの機構によって細胞外に放出されることが知られています。一つは、エクトドメインシェディング(ectodomain shedding)と呼ばれるタンパク質プロセシング機構によって、TNFR1細胞外ドメインのみが放出されます。もう一方は、エクトドメインシェディングとは別の機構によって、55kDaの全長TNFR1が恒常的に放出されることが知られています。可溶性型TNFR1は、TNF結合性タンパク質として機能し、TNFの生物的活性を阻害します。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。