TNFRSF6B/DcR3とは?
TNFRSF6B(Tumor necrosis factor receptor superfamily member 6B、腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバー6B、TR6)は、DcR3(Decoy receptor 3)またはM68としても同定された、TNF(Tumor Necrosis Factor、腫瘍壊死因子)受容体スーパーファミリーの分泌メンバーです。TNFRSF6Bは、TNFS14/LIGHT、TNFSF15/TL1AおよびTNFSF6/FasLの3つの異なるTNFリガンドを中和するデコイ受容体です。TNFRSF6Bは、FasLに結合し、FasL誘導性アポトーシスを阻害します。また、TNFRSF6Bは、LIGHTに結合し、LIGHTを介したアポトーシスを抑制します。TL1AとDR3との相互作用は、免疫応答の際にT細胞の増殖を促進するのに対し、TR6(DcR3)は反対の作用を示します[PMID: 11911831 ]。DcR3の発現は、一連の癌および自己免疫疾患を有する患者において有意に上昇することが報告されています[PMID: 21300286 ]。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。