MMP-7とは?
MMP-7(Matrix metallopeptidase 7、Matrix metalloproteinase-7)、マトリライシン(Matrilysin)としても知られる、マトリックスメタロプロテイナーゼファミリー(MMP)ファミリーのメンバーです。MMP-7は、保存されたC末端タンパク質ドメイン(hemopexin domain)を持たないことから、他のMMPとは構造的に異なります[PMID: 8294454 ]。マトリックスメタロプロテイナーゼは、胚発生、生殖、組織リモデリング等の正常な生理学的過程、ならびに関節炎や癌転移等の疾患過程において、細胞外マトリックスの分解に関与します[PMID: 33419373 ]。大部分のマトリックスメタロプロテイナーゼは、不活性型として分泌され、細胞外プロテイナーゼによって切断されて活性化されます[PMID: 16405877 ]。MMP-7は、プロテオグリカン、フィブロネクチン、エラスチンおよびカゼイン等を分解し、創傷治癒、腫瘍進行、肺線維症、加齢黄斑変性の脈絡膜新生血管の発生に関与します[PMID: 15110795 、10511046 ]。MMP-7の発現は、多くの腫瘍で亢進することが報告されています[PMID: 16380641 ]。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。