uPAR?
uPAR(urokinase plasminogen activator surface receptor、ウロキナーゼ型プラスミノゲンアクチベータ受容体、CD87、PLAUR:plasminogen activator, urokinase receptor)は、高度にグリコシル化されたGPIアンカー型膜タンパク質です。uPARは、膜アンカー型のほかに、GPIアンカーの切断によって細胞膜から放出され、可溶型uPAR(suPAR、soluble uPAR)として見出すことができます。uPARは、3つの相同ドメイン(D1、D2、D3)を含み、N末端側ドメインがuPA(urokinase plasminogen activator)に結合します[PMID: 14671631 、21711237 ]。uPARに結合した後、uPAはプラスミノーゲンを切断し、活性プロテアーゼのプラスミンを生成します。プラスミンは、多種多様な生理学的および病理学的過程に関与します。uPARは、タンパク質分解の調節に加えて、細胞接着、遊走および増殖でも重要な機能を有します[PMID: 17548516 ]。uPAR発現は、炎症および組織リモデリングの間、また、多くのヒト癌において上昇することが示されており、高い頻度で予後不良に関連することが示されています[PMID: 20027185 ]。suPARは、血漿中に検出されており、一部の進行癌患者ではsuPARの血漿中濃度の上昇が認めらることが報告されています[PMID: 29484286 ]。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。