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Calbryte™シリーズは、細胞内カルシウムをモニタリングするために開発された蛍光色素ファミリーです。このシリーズには、Calbryte™ 520、Calbryte™ 590、Calbryte™ 630 の3種類の新規カルシウムインジケーターが含まれます。

これらの色素は、Fluo-3 や Fluo-4 といった従来の色素と比較して、はるかに明るいシグナルを生成し、S/B 比が大幅に改善されているほか、細胞内保持性も大きく向上しており、従来のカルシウム指示薬よりも優れた選択肢となります。

使用目的

Calbryte™ シリーズは、細胞内カルシウムをモニターするために開発された蛍光色素ファミリーで、緑色、赤色、深赤色蛍光を示す3種類を、AM エステル型 (生細胞中のアッセイに適した細胞膜透過性タイプ) 、塩型 (カルシウムインジケーターのキャリブレーション、生細胞や組織へのマイクロインジェクションに適した細胞膜非透過性タイプ) で提供しています。
また、本シリーズは蛍光顕微鏡、蛍光マイクロプレートリーダー、フローサイトメーターでの使用に最適化されており、ハイスループットスクリーニングにも対応しています。

カルシウムインジケーター 励起/蛍光 (nm) Ca2+ 親和性 (Kd) 主な用途
Calbryte™ 520 493/515 高(約1.2 µM) 一般的なカルシウムフラックス、GPCRスクリーニング、HTS
Calbryte™ 520L 493/515 低(約91 µM) 高カルシウム濃度、緩衝作用の低減
Calbryte™ 590 581/593 中(約1.4 µM) 緑色プローブとの多重染色、自家蛍光の低減
Calbryte™ 630 607/624 高(約1.2 µM) 深部組織イメージング、多色実験

商品リスト

Calbryte™ 520

Calbryte™ 520 シリーズは、標準的な FITC フィルターセットに対応した明るい緑色蛍光(Ex/Em = 493/515 nm)を示します。これらのインジケーターは、さまざまな実験要件に対応するため、複数のカルシウム親和性バリアントが用意されています:標準タイプ(Kd 約320 nM)、低親和性タイプ「L」(Kd 約1.2 µM)です。

特長

  • Fluo-4 AM と比較して 2~3 倍明るいシグナルを示し、S/N 比が大幅に向上
  • AM エステル型による優れた細胞透過性により、生細胞の導入が容易
  • 優れた光安定性により、長時間のタイムラプスイメージングやキネティクス解析に最適
  • 標準的な FITC/GFP フィルターセットおよびプレートリーダーに対応
 緑色カルシウムインジケーターの明るさを比較した図
図1. 緑色カルシウムインジケーターの明るさ比較
CHO-K 細胞を、Costar 社 96 ウェル ブラック/クリアボトムプレートに、1 ウェルあたり 100 µL 中 40,000 細胞で播種し、一晩培養した。その後、1 mM プロベネシドを含む HHBS 中の 4 µM Cal 520™ AM を 100 µL 各ウェルに添加し、37 ℃で 1 時間インキュベートした。染色液を除去し、1 mM プロベネシドを含む HHBS 100 µL に置換した後、50 µLの 300 µM ATP を添加する前後で、FITC チャネルを用いて蛍光顕微鏡(Olympus IX71)により観察した。
Calbryte 520™ は、同一条件下において他のカルシウムインジケーターよりも非常に明るい蛍光を示します。
カルシウムインジケーター 励起/蛍光波長 (nm) S/B 比 相対輝度 細胞内保持性 ローディング時間
(-AM エステル型)
Fluo-3 506 / 526 2 50 最低 1時間
Fluo-4 494 / 516 4.5 100 1時間
Fluo-8 490 / 514 4.5 約200 0.5~1時間
Cal-520 492 / 514 9 約150 1~2時間
Calbryte 520 490 / 514 10 約350 0.5~1時間
表1. 緑色カルシウムインジケーターの比較
CHO-K1 細胞の ATP 応答
※クリックで再生します
図2. Fluo-4 AM (左) と Clbryte™ 520 AM (右) を使った CHO-K1 細胞の ATP 応答
CHO-K1 細胞を一晩培養し、50,000 細胞/100 µL/ウェルになるよう 96 ウェルプレートに播種した。Calbryte™ 溶液 (プロベネシド入り HH バッファーに Calbryte™ (10 µg/ml) を 100 µL 添加) もしくは Fluo-4 溶液 (プロベネシド入り HH バッファーに Fluo-4 (10 µ/mL) を 100 µL 添加) を加え、37℃、45 分間インキュベートした。色素溶液を除去した後、200 µL HH バッファー/ウェルで置換し、ATP (50 µL/ウェル) を再終濃度 10 µM になるように加えた。その後、蛍光顕微鏡 (Keyence、FITCチャンネル) 下で観察した。
品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
CalbryteTM 520 AM詳細データ ABD 20650 2*50 UG
¥24,000
CalbryteTM 520 AM詳細データ ABD 20651 10*50 UG
¥72,000
CalbryteTM 520 AM詳細データ ABD 20653 1 MG
¥96,000
CalbryteTM 520, potassium salt詳細データ ABD 20656 2*50 UG
¥48,000
CalbryteTM 520, potassium salt詳細データ ABD 20658 10*50 UG
¥96,000
CalbryteTM-520L AM詳細データ ABD 20640 10*50 UG
¥69,000
CalbryteTM-520L, potassium salt詳細データ ABD 20642 10*50 UG
¥72,000
CalbryteTM-520XL azide詳細データ ABD 20643 1 MG
販売終了
CalbryteTM-520XL, potassium salt詳細データ ABD 20645 10*50 UG
販売終了

Calbryte™ 590

Calbryte™ 590 は、Calcium Orange™ や Rhod-2 などのオレンジ〜赤色蛍光インジケーターの改良版です。本色素は励起最大波長が 580 nm で、555 nm のレーザー光で良好に励起されます。発光最大波長は 592 nmで、TRITC/Cy3 フィルターセットに対応しています。Calbryte™ 590 は、同等の条件下でRhod-2よりもカルシウムに対する感度が約 10 倍高くなっています。さらに、主にミトコンドリアに局在する Rhod-2 とは異なり、Calbryte™ 590 は細胞基質に良好に保持されます。

特長

  • GFP と併用可能な赤方偏移カルシウムインジケーター
  • 緑色カルシウムインジケーターと比較して細胞の自家蛍光が減少
  • 中程度のカルシウム親和性(Kd 約1.1~1.4 µM)で、ほとんどの細胞基質測定に最適
  • AM エステル型とカリウム塩型をご用意
 CHO-K1細胞におけるATP誘導応答の比較結果:Cal-590とCalbryte 590
図3. CHO-K1 細胞における ATP 誘導応答の比較:Cal-590 と Calbryte 590
ATP は、Calbryte™ 590 AM および Cal™ 590 AM を用いて CHO-K1 細胞で測定された。CHO-K1 細胞は、Costar 社 96 ウェル ブラック/クリアボトムプレートに、50,000 細胞/100 µL/ウェルで播種し、一晩培養した。
その後、2 mM プロベネシドを含む HH バッファー中の 10 µg/mL Cal™ 590 または Calbryte™ 590 AM を 100 µL 添加し、37 ℃で 60 分間インキュベートした。続いて、染料液を除去し、各ウェルに 200 µL の HH バッファーを加えた。ATP(50 µL/ウェル)を添加し、最終濃度が 10 µM となるようにしました。
品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
CalbryteTM 590 AM詳細データ ABD 20700 2*50 UG
¥48,000
CalbryteTM 590 AM詳細データ ABD 20701 10*50 UG
¥96,000
CalbryteTM 590 AM詳細データ ABD 20702 1 MG
¥144,000
CalbryteTM 590, potassium salt詳細データ ABD 20706 5*50 UG
¥72,000

Calbryte™ 630

Calbryte™ 630 は、X-Rhod-1 などの赤色~深赤色蛍光インジケーターの改良版です。本色素は励起最大波長が 608 nm にあり、594 nm のレーザー光で良好に励起されます。

発光最大波長は 624 nm で、一般的な Texas Red® フィルターセットと互換性があります。スペクトルの緑色領域から十分に離れているため、iFluor® 488、Alexa FluorR 488、GFP などの緑色蛍光ラベルとのマルチプレックス解析に適しています。

さらに、Calbryte™ 630 は発光波長が長いため、深部組織の解析にも適しています。(長波長の蛍光色素は多層の細胞を透過しやすい一方、短波長の色素は透過しにくいため)

特長

  • GFP と併用可能な赤方偏移カルシウムインジケーター
  • 緑色カルシウムインジケーターと比較して細胞の自家蛍光が減少
  • 中程度のカルシウム親和性(Kd 約 1.1~1.4 µM)で、ほとんどの細胞基質測定に最適
  • より深い組織への浸透性が向上し、より深部の画像診断用途に最適
  • AM エステル型とカリウム塩型をご用意
 CHO-K1細胞における内在性P2Y受容体のATP応答の結果
図.4 CHO-K1 細胞における内在性 P2Y 受容体の ATP 応答
CHO-K 細胞を Costar 社 96 ウェル ブラック/クリアボトムプレートの各ウェルに 40,000 細胞/100 µL ずつ播種して一晩培養した。細胞に、2 mM プロベネシドと HHBS に溶解した Calbryte™ 630 AM (Cat# 20721) を 100 µL 添加し、37 ℃で 1 時間培養した。その後、色素導入溶液を 200 µL HHBSで置換した。細胞に 50 µL の 50 µM ATP を添加した後、蛍光顕微鏡(Keyence)の Texas Red® チャネルを用いて画像化した。
 CHO-K1細胞におけるATP誘導応答の比較結果:Cal-630とCalbryte 630
図5. CHO-K1 細胞における ATP 誘導応答の比較:Cal-630 と Calbryte 630
ATP の用量応答は、Calbryte™ 630 AM および Cal™ 630 AM を用いて CHO-K1 細胞で測定した。CHO-K1 細胞は、Costar 社 96 ウェル ブラック/クリアボトムプレートに、50,000 細胞/100 μL/ウェルで播種し、一晩培養した。
その後、2 mM プロベネシドを含む HH バッファー中の 10 μg/mL Cal™ 630 または Calbryte™ 630 AM を 100 µL 添加し、37 ℃で 60 分間インキュベートした。続いて、染料ロード溶液を除去し、各ウェルに 200 µL の HH バッファーを加えた。ATP(50 μL/ウェル)を添加し、最終濃度が 10 µM となるようにした。
品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
CalbryteTM 630 AM詳細データ ABD 20720 2*50 UG
¥48,000
CalbryteTM 630 AM詳細データ ABD 20721 10*50 UG
¥96,000
CalbryteTM 630 AM詳細データ ABD 20722 1 MG
¥168,000
CalbryteTM 630, potassium salt詳細データ ABD 20727 5*50 UG
¥72,000

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

※  表示価格について

※  CAS Registry Numbers have not been verified by CAS and may be inaccurate.

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「カルシウム指示薬 Calbryte™ シリーズ」は、下記のカテゴリーに属しています。

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