- 商品情報:カルシウム指示薬 Calbryte™ シリーズ[ABD]
- 技術情報:AAT bioquest (ABD)社 カルシウムインジケーター (Cal-520®AM / Calbryte™ 520 AM) の開発
- 技術情報:AAT bioquest (ABD)社 蛍光カルシウム指示薬を用いたATP誘導カルシウム流入の定量方法
- 技術情報:緑色蛍光カルシウム指示薬の選択方法
Calbryte™シリーズは、細胞内カルシウムをモニタリングするために開発された蛍光色素のファミリーです。 Calbryte™520、Calbryte™590、Calbryte™630の3つのラインナップがあります。これらのインジケーターは、励起波長と発光波長が異なり、標準的な蛍光機器(蛍光顕微鏡、蛍光マイクロプレートリーダー、フローサイトメーター)を使用して検出できます。また、ハイスループットスクリーニングにも使用できます。
Calbryte™は、Fluo-3やFluo-4等の色素に比べてはるかに明るいシグナルとなっており、シグナルノイズ比が大幅に改善され、さらに細胞内での保持力が大幅に向上されています。
図1 CHO-K1細胞を用いたATP応答の測定
Fluo-4AM(左)およびCalbryte™520 AM(右)を使用して測定を行った。 黒壁透明底96ウェルプレートにCHO-K1細胞を50,000細胞/ 100 µL/wellで播種し、一晩培養した。100 µLの10 µg/ml Calbryte™520 AM(プロベネシドを含むHHバッファー)または10 µg/ml Fluo-4 AM(プロベネシドを含むHHバッファー)を加え、37℃で45分間インキュベートした。(※Fluo-4 AMにはプロベネシドの添加が必要である為、比較の為にCalbryteにも添加しています。)次に、色素ローディング溶液を取り除き、200 µL HHバッファー/wellに交換した。 最終濃度10 µMとなるようATP(50 µL /ウェル)を加え、顕微鏡(Keyence)のFITCチャネルでイメージングを行った。