TIMP1とは?
TIMP1(tissue inhibitor of metalloproteinase 1)は、4つの因子(TIMP1、TIMP2、TIMP3、TIMP4)を含む、マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害因子ファミリーのメンバーです。TIMP(Tissue inhibitors of metalloproteinase)は、古典的なプロテイナーゼ阻害機能の他にも特性を示す、多面的な分子です。TIMP1は、血管新生の調節、細胞増殖の促進、およびアポトーシスの阻害等、いくつかのMMP非依存的な機能も有します。TIMP1は、細胞周期調節と癌進行に重要な役割を果たすことが報告されています。近年の臨床研究では、TIMP1の異常発現が、胃癌、甲状腺乳頭癌、皮膚黒色腫(cutaneous melanoma)および乳癌のような一連の腫瘍において予後不良と関連することが示唆されています。TIMP1は、妊娠の着床過程における、特に子宮内膜での栄養膜細胞浸潤において、調節的役割を果たします。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。