VCAM-1/CD106とは?
VCAM-1(Vascular cell adhesion molecule 1:血管細胞接着分子1)は、CD106としても知られる、免疫グロブリン遺伝子スーパーファミリーに属する膜貫通糖タンパク質です。VCAM-1は、サイトカインによって活性化された内皮で発現し、白血球表面に存在するインテグリンVLA4(α4β1)と相互作用し、接着とシグナル伝達の両方を媒介します。VCAM‐1/インテグリンVLA4(α4β1)相互作用は、免疫応答および炎症部位への白血球遊走の両方において、病態生理学的な役割を果たす可能性が示唆されています。VCAM-1はまた、血管平滑筋細胞、分化中の骨格筋細胞、腎および神経上皮細胞、マクロファージ(クッパー細胞)、樹状細胞、および骨髄間質細胞を含む種々の他の細胞型において恒常的または誘導的に発現されます。膜結合型VCAM‐1(membrane-bound VCAM-1)に加えて、可溶性VCAM‐1(sVCAM‐1:Soluble VCAM-1)が見出されています。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。