VEGFとは?
血管内皮細胞増殖因子(VEGF:Vascular endothelial growth factor)は、血管形成および血管新生を刺激する細胞によって産生されるシグナルタンパク質です。低酸素状態において血液循環が不十分な場合、組織への酸素供給を回復させるシステムの一部として機能します。VEGFの血清中濃度は、気管支喘息や糖尿病患者で高い値を示すことが報告されています。また、VEGFの活性は血管系に限らず、骨形成、造血、創傷治癒、発生などにおいて生理学的機能を果たします。マウスにおけるVEGF遺伝子の破壊は、胚における異常な血管形成を引き起こします。VEGFの発現は、多くの腫瘍において亢進することが報告されており、腫瘍段階やその進行との関連が示唆されています。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。