記事ID ： 14200

コラーゲンコート・3Dゲル調製に有用 Nutragen® ウシ由来I型コラーゲン（6 mg/ml）

メーカー名：Advanced BioMatrix, Inc.

Nutragen®コラーゲンは、高純度のウシ由来I型コラーゲン（濃度：6 mg/ml，50ml）です。細胞培養容器のコーティングや3Dゲル調製にご使用いただけます。

高純度（>99.9%）
機能的
高い再現性
卓越したロット一貫性

細胞培養用コラーゲンI

ウシ由来I型コラーゲン
（3 mg/ml 溶液／凍結乾燥品）

ウシ由来I型コラーゲン
（6 mg/ml 溶液）

ヒト由来I型コラーゲン
（3 mg/ml 溶液／凍結乾燥品）

特長

Nutragen® コラーゲン

Nutragen®は、高純度（>99.9%）な標準的コラーゲンで、機能的に天然型コラーゲンに近い性質を有しています。本製品は、ウシ皮膚から分離された後、厳格な品質基準に準拠して製造されているため、卓越したロット間の一貫性をもたらします。また、約97％のI型コラーゲン（残りはIII型コラーゲン）から構成され、ゲル浸透クロマトグラフィーによって高いモノマー含量を有することが調べられています。約6 mg/mlの濃度で供給されます（各ロットの濃度は、購入ロットの試験成績書；CoA 外部リンクを参照ください）。

Nutragen®は、可溶性アテロコラーゲンです（in 0.01N HCI，pH 約2.0）。 Nutragen®コラーゲンは、細胞培養容器の表面コーティングや3Dゲルとしての使用に最適な、フィルター滅菌済みの ready to use 溶液です。

コラーゲン仕様（試験項目、試験方法）

Parameter, Testing, and Method	Nutragen® Collagen Solution （品番：5010-50ML）
滅菌方法	Filtration
形状	Solution
包装サイズ	50 mL
保存温度	2-10 ℃
有効期限	Listed on product label and　Certificate of Analysis
濃度（ビウレットタンパク質定量法）	5.8-6.8 mg/mL
純度（コラーゲン濃度）	>99.9%
pH	Approx. pH 2, 0.01 N HCl
ゲル化時間（Gel Time Assay）	≤40 minutes
原線維形成（Fibril Formation）	>0.5 Absorbance Units
ポリアクリルアミド電気泳動（SDS-PAGE）	≥85% collagen containing within alpha, beta,and gamma bands ≤15% collagen contained with bands traveling faster than alpha
無菌性	No growth
エンドトキシン (LAL)	≤1.0 EU/ml
細胞接着アッセイ	Pass
由来	Bovine Hide - Pepsin Extracte

Nutragen® 使用時の細胞接着アッセイデータ

細胞接着アッセイ

細胞接着性の検証のため、Nutragen®コート容器と非コート容器（コントロール）にそれぞれ細胞を播種した（無血清DMEM培地を使用）。1％BSAを含む溶液でブロッキング後、細胞を37℃で1時間接着させた。
DPBSで洗浄後、Nutragen®を使用した場合に有意な細胞接着性を示した。

Nutragen® 無し（コントロール）	Nutragen® 有り

Human Umbilical Vein Endothelial Cells (HUVEC) 10X

VERO Epithelial Cells 10X

Human Dermal Fibroblast Cells 10X

MDCK Epithelial Cells 10X

プロトコール ‐概要‐

培養容器コーティング手順

必要量のコラーゲンをボトルから取り出し、希釈容器に分注します。
Nutragen®を水で、～50-100 µg/ml （～1:30）に希釈します。（0.01 N HCl溶液も使用可能）。
コラーゲン溶液が完全に混合するまで、回転させながら穏やかに混ぜます。
培養容器に、表面全体が完全にコーティングされる最適量の希釈Nutragen®を添加します。
室温または37℃で1-2時間インキュベートします。
インキュベート後、上清を吸引除去します。
滅菌培地またはPBSでコート表面を傷つけないように慎重にリンスします。
細胞培養を開始します。無菌性が保たれる場合、湿潤条件下または乾燥空気条件で2～8℃で保存できます。

3D ゲル調製手順

10X PBS または 10X 培養液と冷却されたコラーゲン溶液を 1:8の割合で回転させながら穏やかに混合します。
滅菌された 0.1 M NaOHで、pH 7.2–7.6に調製します。
滅菌水を加え、トータル量を10に合せます。
ゲル化を防ぐために、混合液を2～10 ℃の温度で維持します。
37 ℃でゲルを形成させます。（約90分～120分でゲルが形成されます。）

ゲル作製手順動画

Nutragen® ウシ由来I型コラーゲン（6 mg/ml）

品名	メーカー	品番	包装	希望販売価格
Nutragen^(R) Atelocollagen Solution, Bovine	ADM	5010-50ML	50 ML [6 mg/mL]	￥145,000

製品使用文献

Vipuil Kishore, et al. Tenogenic differentiation of human MSCs induced by the topography of electrochemically aligned collagen threads. Biomaterials, 33(7): 2137?2144 (2012).

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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