記事ID ： 14198

細胞培養用・3Dゲル調製に有用 PureCol® ウシ由来I型コラーゲン（3 mg/ml 溶液／凍結乾燥品）

メーカー名：Advanced BioMatrix, Inc.

PureCol®コラーゲンは、高純度のウシ由来I型コラーゲンです。細胞培養容器のコーティングや3Dゲル調製にご使用いただけます。溶液タイプ（濃度：3 mg/ml，100 ml）と凍結乾燥タイプ（15 mg）を用意しております。

高純度（>99.9%）
機能的
高い再現性
卓越したロット一貫性

細胞培養用コラーゲンI

ウシ由来I型コラーゲン
（3 mg/ml 溶液／凍結乾燥品）

ウシ由来I型コラーゲン
（6 mg/ml 溶液）

ヒト由来I型コラーゲン
（3 mg/ml 溶液／凍結乾燥品）

特長

PureCol® コラーゲン

PureCol®は、高純度（>99.9%）な標準的コラーゲンで、機能的に天然型コラーゲンに近い性質を有しています。本製品は、ウシ皮膚から分離された後、厳格な品質基準に準拠して製造されているため、卓越したロット間の一貫性をもたらします。また、約97％のI型コラーゲン（残りはIII型コラーゲン）から構成され、ゲル浸透クロマトグラフィーによって高いモノマー含量を有することが調べられています。PureCol®溶液（品番：5005-100ML）は約3 mg/mlの濃度で、PureCol®凍結乾燥品（品番：5006-15MG）は15mgの容量で供給されます（各ロットの濃度は、購入ロットの試験成績書；CoA 外部リンクを参照ください）。PureCol®は、可溶性アテロコラーゲンです（in 0.01N HCI，pH 約2.0）。

PureCol®コラーゲンは、細胞培養容器の表面コーティングや3Dゲルとしての使用に最適な、フィルター滅菌済みの ready to use 溶液です。（※3Dゲルの調製には、溶液タイプ（品番：5005-100ML）をご使用ください。凍結乾燥品（品番：5006-15MG）は推奨しておりません。）

コラーゲン仕様（試験項目、試験方法）

Parameter, Testing, and Method	PureCol®　Collagen Solution （品番：5005-100ML）	PureCol®　Collagen Lyophilized （品番：5006-15MG）
滅菌方法	Filtration	Filtration
形状	Solution	Lyophilized Powder
包装サイズ	100 ml	15 mg
保存温度	2-10 ℃	-20 ℃ prior to reconstitution 2 to 10 ℃ after reconstitution
有効期限	Listed on product label and　Certificate of Analysis	Listed on product label and Certificate of Analysis
濃度（ビウレットタンパク質定量法）	2.9-3.2 mg/ml	2.9 - 3.2 mg/mL （Prior to Lyophilization）
純度（コラーゲン濃度）	>99.9%	>99.9%
pH	Approx. pH 2, 0.01 N HCl	Approximately pH 2 （Prior to Lyophilization）
ゲル化時間（Gel Time Assay）	≤40 minutes	≤40 minutes （Prior to Lyophilization）
原線維形成（Fibril Formation）	>0.5 Absorbance Units	>0.5 Absorbance Units （Prior to Lyophilization）
ポリアクリルアミド電気泳動（SDS-PAGE）	≥85% collagen containing within alpha, beta,and gamma bands ≤15% collagen contained with bands traveling faster than alpha	≥ 85% collagen containing within alpha, beta, and gamma bans ≤15% collagen contained with bands traveling faster than alpha
無菌性	No growth	No growth
エンドトキシン (LAL)	≤1.0 EU/ml	≤1.0 EU/ml
オスモル濃度（Osmolality）	~20 mOsm	-
導電率（Conductivity）	~2300 μs/cm	-
細胞接着アッセイ	Pass	Pass
由来	Bovine Hide - Pepsin Extracte	Bovine Hide - Pepsin Extracted

PureCol® 使用時の細胞接着アッセイデータ

細胞接着アッセイ

細胞接着性の検証のため、PureCol®コート容器と非コート容器（コントロール）にそれぞれ細胞を播種した（無血清DMEM培地を使用）。1％BSAを含む溶液でブロッキング後、細胞を37℃で1時間接着させた。
DPBSで洗浄後、PureCol®を使用した場合に有意な細胞接着性を示した。

PureCol® 無し（コントロール）	PureCol® 有り

Human Umbilical Vein Endothelial Cells (HUVEC) 10X

VERO Epithelial Cells 10X

Human Dermal Fibroblast Cells 10X

MDCK Epithelial Cells 10X

プロトコール ‐概要‐

使用製品：PureCol®溶液（品番:5005-100ML）
（※3Dゲルの調製には、溶液タイプ（品番：5005-100ML）をご使用ください。凍結乾燥品（品番：5006-15MG）は推奨しておりません。）

培養容器コーティング手順

必要量のコラーゲンをボトルから取り出し、希釈容器に分注します。
PureCol®を水で、～50-100 µg/ml （～1:30）に希釈します。（0.01 M HCl溶液も使用可能）。
コラーゲン溶液が完全に混合するまで、回転させながら穏やかに混ぜます。
培養容器に、表面全体が完全にコーティングされる最適量の希釈PureCol®を添加します。
室温または37℃で1-2時間インキュベートします。
インキュベート後、上清を吸引除去します。
滅菌培地またはPBSでコート表面を傷つけないように慎重にリンスします。
細胞培養を開始します。無菌性が保たれる場合、湿潤条件下または乾燥空気条件で2～8℃で保存できます。

3D ゲル調製手順

10X PBS または 10X 培養液と冷却されたコラーゲン溶液を 1:8の割合で回転させながら穏やかに混合します。
滅菌された 0.1 M NaOHで、pH 7.2–7.6に調製します。
滅菌水を加え、トータル量を10に合せます。
ゲル化を防ぐために、混合液を2～10 ℃の温度で維持します。
37 ℃でゲルを形成させます。（約90分～120分でゲルが形成されます。）

ゲル作製手順動画

PureCol® ウシ由来I型コラーゲン

• PureCol® 溶液

品名	メーカー	品番	包装	希望販売価格
PureCol^(R) Atelocollagen Solution, Bovine	ADM	5005-100ML	100 ML [3 mg/ml]	￥135,000

• PureCol® 凍結乾燥

品名	メーカー	品番	包装	希望販売価格
PureCol^(R) Atelocollagen, Bovine	ADM	5006-15MG	15 MG	￥76,000

PureCol® コート済み培養容器

• PureCol® コート済み培養容器

品名	メーカー	品番	包装	希望販売価格
PureCol^(R) Collagen Coated 100 x 20 mm Dishes	ADM	5028-10EA	10 PC [10 Dishes/Sleeve (100 X 20 mm Dishes)]	￥40,000
PureCol^(R) Collagen Coated T-25 Flasks	ADM	5029-10EA	10 PC [10 Flasks/Sleeve (T-25 Flasks)]	￥40,000
PureCol^(R) Collagen Coated 96-well Plates	ADM	5072-5EA	5 PLATE [5 Plates/Sleeve, 96-well Plates]	￥36,000
PureCol^(R) Collagen Coated 6-well Plates	ADM	5073-5EA	5 PLATE [5 Plates/Sleeve, 6-well Plates]	￥33,000

製品使用文献

Hannah M. Micek, et al. Model of collective detachment in high-grade serous ovarian cancer demonstrates that tumor spheroids produce ECM to support metastatic processes. APL Bioeng. 7, 016111 (2023) https://doi.org/10.1063%2F5.0132254

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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