IL10とは?
インターロイキン-10(IL10:Interleukin-10)は、微生物抗原に対する免疫応答の負の調節因子として重要な役割を果たす、必須の抗炎症性サイトカインです。IL10は主にマクロファージによって分泌され、Th1(T helper 1)およびTh2(T helper 2)リンパ球、樹状細胞、細胞傷害性T細胞、Bリンパ球、単球およびマスト細胞によっても分泌されます。マクロファージ上のTh1サイトカイン、MHCクラスII抗原、および補助刺激分子の発現を下方制御します。また、B細胞の生存、増殖、抗体産生を増強します。IL10はNF‐κB活性を遮断することができ、JAK‐STATシグナル伝達経路の調節に関与します。IL10活性は、クラスIIサイトカイン受容体ファミリーのメンバーであるIL10受容体(IL10R)によって媒介されます。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。