コスモバイオでは、SODの活性測定キット、タンパク質、抗体など様々な研究ツールを取り揃えています。
SODとは
SODはスーパーオキシドアニオンラジカル(O2-)を酸素(O2)と過酸化水素(H2O2)に不均化する酵素で、珍しい金属タンパク質のファミリーです。
O2- + O2- + 2H+ => H2O2 + O2 SOD
SODは、酸素を代謝している細胞中に偏在し、酸素が媒介する直接・間接的なフリーラジカル損傷からこれらの細胞を保護します。
SODの種類
SODには金属コファクターと局在の違いに基づいて4種類のSODがあります。
- マンガンSOD (MnSOD、(訳注:SOD2)):
主に全ての好気性のミトコンドリアマトリックスに存在 - 銅/亜鉛SOD (Cu/ZnSOD、(訳注:SOD1)):
主に真核細胞の細胞質に存在 - 鉄SOD (FeSOD):
主に原核生物の細胞質ゾル、葉緑体、ミトコンドリアに存在 - 細胞外液または膜に結合したSOD (ECSOD、(訳注:SOD3)):
哺乳類で見出されている
マンガンSODまたは鉄SODの性質と銅/亜鉛SODの性質は全く異なります。マンガンSODと鉄SODには配列相同性がありますが、これらは銅/亜鉛SODとは配列相同性がありません。ヒト銅/亜鉛SODは153アミノ酸の2つのサブユニットで構成された二量体タンパク質で、それぞれの分子量は16kDaです。タンパク質中の2つのスルフヒドリル基のアルキル化、または銅および亜鉛イオンの除去によってサブユニットの解離が促進されます。
SOD遺伝子・タンパク質
ヒトCu/ZnSOD遺伝子は、21q22.1染色体に局在化しています。Cu/ZnSOD遺伝子の発現は、スルフヒドリル抗酸化剤、インターロイキン−1、腫瘍壊死因子(Tumor Necrosis Factor:TNF)のような酸化ストレスのメディエーターによって誘導されます。Cu/ZnSODのmRNAの恒常的な発現量は分裂中の細胞で最も高くなっています。
SODと疾患
Cu/ZnSODの測定は、腎疾患の早期診断のためのツールとして注目されています。
Cosmo Bio would like to acknowledge and thank the Enzo Life Sicience, Inc for providing SOD information presented here.
※本商品群は研究用試薬です。診断および治療目的には使用できませんので、ご注意ください。