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細胞生物学
適時適所でのシグナル伝達

Cell Biology
Signaling in Time and Place

Editor's Choice

Sci. Signal., 5 August 2008
Vol. 1, Issue 31, p. ec276
[DOI: 10.1126/scisignal.131ec276]

L. Bryan Ray

Science, Science Signaling, AAAS, Washington, DC 20005, USA

要約 : 生体調節機構に関与するタンパク質は、しばしば集合して大きな複合体を構築する。その複合体の内部では、多様なシグナル伝達分子が相互作用して生化学シグナルを伝播する。Matsuzawaらは、細胞表面上の活性化されたCD40受容体(腫瘍壊死因子受容体ファミリーの一員)に集まったそのようなタンパク質の複合体を特徴付けた。その複合体は、リガンドが受容体に結合してから2,3分以内に細胞表面で形成されたが、30分後には細胞質に移動した。驚いたことに、マイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MAPK)のJNKおよびp38、ならびにMAPKキナーゼのMEKK1の活性化は、複合体が受容体を離れ、サイトゾルに移動してはじめて検出された。複合体のCD40からの解離を開始させるには、アダプタータンパク質TRAF3の分解が必要であった。他の受容体も、このような機構を用いて、受容体刺激に応答してシグナル伝達タンパク質が活性化される時間と場所を規定するのかもしれない。

A. Matsuzawa, P.-H. Tseng, S. Vallabhapurapu, J.-L. Luo, W. Zhang, H. Wang, D. A. A. Vignali, E. Gallagher, M. Karin, Essential cytoplasmic translocation of a cytokine receptor-assembled signaling complex. Science 321, 663-668 (2008). [Abstract] [Full Text]
A. G. Eliopoulos, "Make and brake" in signaling. Science 321, 648-649 (2008). [Summary] [Full Text]

L. B. Ray, Signaling in Time and Place. Sci. Signal. 1, ec276 (2008).

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