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精神疾患におけるシグナル伝達および遺伝子から行動への経路

Signal Transduction and Genes-to-Behaviors Pathways in Psychiatric Diseases

Perspectives

Sci. STKE, Vol. 2003, Issue 207, pp. pe49, 4 November 2003
[DOI: 10.1126/stke.2003.207.pe49]

Husseini K. Manji1*, Irving I. Gottesman2*, and Todd D. Gould1*

1 Laboratory of Molecular Pathophysiology, Mood and Anxiety Disorders Program, NIMH, Bethesda, MD 20892, USA.
2 Department of Psychiatry, University of Minnesota Medical School, Minneapolis, MN 55454, USA.
*Corresponding authors: E-mail:manjih@intra.nimh.nih.gov, gotte003@umn.edu, gouldt@intra.nimh.nih.gov

要約 : 精神疾患は、ヒトの疾患の中で最も一般的で破壊的であるが、その複雑な起源の根底をなす分子機構および細胞機構はまだ解明されていない。重要な細胞内シグナル伝達経路の機能障害が関与している可能性が非常に高い。この結論は、精神病治療薬の短期的および長期的な細胞に対する影響、神経伝達物質、神経ペプチド、および神経ホルモンの情報交換にシグナル伝達経路が果たす重要な役割、ならびにシグナル伝達経路が患者に認められる多様な行動症状の主要な制御因子であることを含む多くの観察結果に基づいている。ゲノム科学時代により、精神医学の分野では数多くの遺伝的連鎖および候補遺伝子が発見された。困難な仕事は−現在進行中であるが−これらの結果の機能的重要性を明らかにすることである。最近得られた証拠からは、多くのシグナル伝達経路の重要な制御因子であり、広範囲に分布するタンパク質ホスファターゼ2B(カルシニュリン)が統合失調症の易罹患性遺伝子として関与していることが示唆される。重度の精神疾患における遺伝的発見は、重要な細胞内シグナル伝達経路の直接的および間接的な調節に今後も関与している可能性が高い。

H. K. Manji, I. I. Gottesman, T. D. Gould, Signal Transduction and Genes-to-Behaviors Pathways in Psychiatric Diseases. Sci. STKE 2003, pe49 (2003).

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