核受容体:多様性の進化

Nuclear Receptors: The Evolution of Diversity

Perspectives

Sci. STKE, Vol. 2004, Issue 217, pp. pe4, 27 January 2004
[DOI: 10.1126/stke.2172004pe4]

John W. R. Schwabe* and Sarah A. Teichmann*

MRC-Laboratory of Molecular Biology, Hills Road, Cambridge CB2 2QH, UK.
*Corresponding authors. E-mail: john.schwabe@mrc-lmb.cam.ac.uk (J. W. R. S.); sat@mrc-lmb.cam.ac.uk (S. A. T.)

要約 : 核受容体は転写因子の古くからのファミリーである。核受容体の中には小さな親油性リガンドによって制御されているものもあるが、その一方で、構成的な転写活性化因子や転写抑制因子もある。この多様性の進化についてはほとんど理解されておらず、祖先の受容体がリガンドによって制御されていたかどうかは未解決の問題である。最近、エストロゲンに結合しないエストロゲン受容体がカタツムリからクローニングされたことは、ステロイド受容体がこれまで考えられていたよりもはるかに古いことを示唆するだけでなく、核受容体がリガンドによって制御される能力を失う機構に目を向けさせる。

J. W. R. Schwabe, S. A. Teichmann, Nuclear Receptors: The Evolution of Diversity. Sci. STKE 2004, pe4 (2004).

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