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T細胞アネルギーにおけるE3リガーゼ―免疫応答を免疫寛容に変える

E3 Ligases in T Cell Anergy-Turning Immune Responses into Tolerance

Perspectives

Sci. STKE, Vol. 2004, Issue 241, pp. pe29, 13 July 2004
[DOI: 10.1126/stke.2412004pe29]

Vigo Heissmeyer and Anjana Rao*

Department of Pathology, Harvard Medical School, and CBR Institute for Biomedical Research, 200 Longwood Avenue, Boston, MA 02115, USA.
*Corresponding author. E-mail: arao@cbr.med.harvard.edu

要約 : 末梢性寛容は、自己反応性リンパ球が宿主組織を攻撃するのを防ぐために免疫系が用いる重要な方策である。末梢性寛容にはさまざまな機構が関与しており、活性化誘導性細胞死、調節性T細胞による抑制、T細胞アネルギーすなわち不応答性などがある。最近の研究により、T細胞アネルギーを構築する細胞内在性のブログラムの解明が進んでいる。重要な洞察は、アネルギーの誘導期には、不完全な刺激(補助シグナルを伴わないT細胞受容体活性化)が、カルシウムの流入を介して、いくつかのE3ユビキチンリガーゼの発現誘導などの遺伝子発現プログラムの変化を引き起こすということである。アネルギー状態のT細胞が抗原提示細胞と接触すると、細胞内シグナル伝達タンパク質はモノユビキチン化され、リソソームでの分解を受ける。これにより細胞内シグナル伝達は減少し、T細胞と抗原提示細胞の接触の安定性も低下する。ここではT細胞アネルギーを引き起こす分子プログラムを提案し、関与している可能性のあるその他のタンパク質について論じる。

V. Heissmeyer, A. Rao, E3 Ligases in T Cell Anergy?Turning Immune Responses into Tolerance. Sci. STKE 2004, pe29 (2004).

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