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標的療法を強める:Rituximabから学ぶこと

Empowering Targeted Therapy: Lessons from Rituximab

Perspectives

Sci. STKE, Vol. 2004, Issue 241, pp. pe30, 13 July 2004
[DOI: 10.1126/stke.2412004pe30]

Adam J. Olszewski and Michael L. Grossbard*

Division of Hematology and Oncology, St. Luke's?Roosevelt Hospital and Beth Israel Medical Center, New York, NY 10019.
*Corresponding author. E-mail: mgrossbard@chpnet.org

要約 : B細胞に特異的なCD20タンパク質に対するモノクローナル抗体のリツキシマブ(Rituximab)は、比較的軽度の有害副作用にもかかわらず極めて有効な治療法を提供することで、リンパ腫治療を一変させた。一部のB細胞リンパ腫に対する単一薬剤として有効であるだけでなく、リツキシマブには化学的感作作用もあり、他の型の癌に対する化学療法の有効性を高める。リツキシマブがその作用を発揮する機構はまだ完全には理解されていないが、(i)抗体依存性の細胞を介した細胞障害性、(ii)補体を介した細胞溶解、(iii)標的細胞におけるアポトーシスの促進という、少なくとも3つの性質の異なる現象に関連するようである。(iii)は、脂質ラフトのリツキシマブ・CD20複合体と、Srcキナーゼが関与するシグナル伝達経路の成分との相互作用を介して起こる。エフェクター分子は、さまざまな遺伝子発現変化を引き起こし、悪性細胞をアポトーシス促進性の刺激に対して感作する。リツキシマブの研究で学んだ教訓は、他の癌に対する抗体治療を合理的に開発するうえでも利用できるかもしれない。

A. J. Olszewski, M. L. Grossbard, Empowering Targeted Therapy: Lessons from Rituximab. Sci. STKE 2004, pe30 (2004).

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