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D1ドーパミン受容体とD2ドーパミン受容体の共活性化:
縁組における、彼、彼女、彼らの場合

Coactivation of D1 and D2 Dopamine Receptors:
In Marriage, a Case of His, Hers, and Theirs

Perspectives

Sci. STKE, Vol. 2004, Issue 255, pp. pe50, 19 October 2004
[DOI: 10.1126/stke.2552004pe50]

Alexia Pollack*

Department of Biology, University of Massachusetts?Boston, Boston, MA 02125, USA.
*Contact information. Department of Biology, University of Massachusetts?Boston, 100 Morrissey Boulevard, Boston, MA 02125, USA. Telephone, (617) 287-6618; fax, (617) 287-6650; e-mail, Alexia.Pollack@umb.edu

要約 : D1ドーパミン受容体とD2ドーパミン受容体は、ヘテロ三量体のGTP結合タンパク質を介する同一のシグナル伝達経路に対して反対の影響を及ぼす。D1受容体の活性化はアデニリルシクラーゼに正の影響を与え、D2受容体の活性化はアデニリルシクラーゼと共役していないもしくは負の影響を与える。これらのデータから、D1受容体とD2受容体の共活性化により、別々のD1およびD2を介するシグナル伝達経路の活性化を通して、反対するまたは競合する細胞内シグナルが生まれることが示唆される。予想外に、最近の研究から、D1受容体およびD2受容体を共発現している細胞において両受容体を共活性化すると、ホスホリパーゼC(PLC)を介するカルシウム代謝が関与する新規のシグナル伝達経路が選定されることが示唆されている。このシグナル伝達経路は、それぞれのドーパミン受容体を単独で刺激した後に観察される細胞内反応とは異なるものである。この所見から、D1ドーパミン受容体とD2ドーパミン受容体の刺激は、D1受容体、D2受容体が単独で活性化されるか一緒に活性化されるかによって、異なる細胞内シグナルを生み出す可能性があることが示唆される。

A. Pollack, Coactivation of D1 and D2 Dopamine Receptors: In Marriage, a Case of His, Hers, and Theirs. Sci. STKE 2004, pe50 (2004).

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