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ホスファチジルセリンとシグナル伝達:誰が誰を必要としているか?

Phosphatidylserine and Signal Transduction: Who Needs Whom?

Perspectives

Sci. STKE,Vol. 2006, Issue 318, pp. pe3, 17 January 2006
[DOI: 10.1126/stke.3182006pe3]

M. Carmen Martinez, Corinne Kunzelmann, and Jean-Marie Freyssinet*

Unite 143 INSERM and Institut d’Hematologie et d’Immunologie, Faculte de Medecine, Universite Louis Pasteur, 67085 Strasbourg, France.
*Corresponding author. E-mail:jean-marie.freyssinet@hemato-ulp.u-strasbg.fr

要約 : 細胞膜は、長い間、細胞外コンパートメントと細胞内コンパートメントの単なる境界であると考えられていたが、今日では、細胞の環境との情報交換を制御する多くの生理学的過程において中心的な役割を果たすと考えられている。一方では、細胞膜は、細胞内シグナル伝達に直接参加し、他方では、膜構造の変化が生物学的情報の細胞間輸送に寄与する。膜構成要素の中では、ホスファチジルセリンが、これらの作用に関与する主要物質である。今日では、非アポトーシス性Tリンパ球のシグナル伝達において、ホスファチジルセリンの再分布が、複数の膜タンパク質の活性調節に関与しているという証拠が得られている。

M. C. Martinez, C. Kunzelmann, J.-M. Freyssinet, Phosphatidylserine and Signal Transduction: Who Needs Whom?. Sci. STKE 2006, pe3 (2006).

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