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ユビキチン鎖結合様式はどのように関係しているか?

What’s Ub Chain Linkage Got to Do with It?

Perspectives

Sci. STKE, Vol. 2006, Issue 330, pp. pe18, 11 April 2006
[DOI: 10.1126/stke.3302006pe18]

Ikjin Kim and Hai Rao*

Institute of Biotechnology, Department of Molecular Medicine, University of Texas Health Science Center, San Antonio, TX 78245, USA. *Corresponding author. E-mail: raoh@uthscsa.edu

要約 : ユビキチン化(ユビキチン(Ub)による他の細胞タンパク質の共有結合性修飾)は、多様な細胞プロセスを調節する。複数のユビキチン分子が基質に付加されて、ユビキチン鎖が形成されることがしばしばある。特定のリジン残基を介して結合したユビキチン鎖により修飾された基質では、明瞭な結果が観察される。しかし、最近の研究から、ユビキチン鎖の結合は基質の運命にとって重要な決定因子ではない可能性があることが示唆される。今回我々は、ユビキチン結合タンパク質が基質のユビキチン化の結果を決定するのに中心的な役割を担うことを示唆する証拠について概説する。ユビキチン受容体は、プロテアソームを介するタンパク質分解やシグナル伝達における機能を遂行するために、タンパク質間相互作用を通してユビキチン化タンパク質を下流の分子と結合させる。したがって、ユビキチン結合因子の研究は、ユビキチン分子の多様な機能を理解する鍵を握っているかもしれない。

I. Kim, H. Rao, What’s Ub Chain Linkage Got to Do with It?. Sci. STKE 2006, pe18 (2006).

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