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相手を選ばないPKAとRSKとの危険な関係

A RSK(y) Relationship with Promiscuous PKA

Perspectives

Sci. STKE, Vol. 2006, Issue 349, pp. pe32, 22 August 2006
[DOI: 10.1126/stke.3492006pe32]

Miles D. Houslay*

Molecular Pharmacology Group, Division of Biochemistry and Molecular Biology, Institute of Biomedical and Life Sciences, Wolfson Building, University of Glasgow, Glasgow G12 8QQ, Scotland, UK.
*Contact information. Telephone, 44-141-330-4624; fax, 44-141-330-4365; e-mail, M.Houslay@bio.gla.ac.uk

要約 : どこで、いつ、そして「誰と」分子は相互作用するのだろうか?そのような空間的および時間的関係は、今日、研究者を細胞シグナル伝達過程に没頭させている鍵となる概念である。区画化されたシグナル伝達の概念は、アデノシン3',5'-一リン酸(cAMP)シグナル伝達過程の研究から生じたが、この分野はエキサイティングな新たなパラダイムを生み出し続けている。固定化されたcAMPホスホジエステラーゼ(PDEs)によって、別々のcAMPの群れが、細胞内で作り出され、成形される。アンカータンパク質(AKAPs)につながれたcAMP依存性プロテインキナーゼ(PKA)の別々のサブ集団から、特定の基質分子と共に形成されるAKAPosomeは、このようなcAMPの勾配を解釈して、個別の応答を生み出す。PKA活性は、他のタンパク質とPKAの調節サブユニット(R)または触媒サブユニット(C)の相互作用によっても調節されており、リボソームS6キナーゼ(RSK1)が細胞外シグナル制御キナーゼ(ERK)によりリン酸化されて活性化されたかどうかによって、PKAのサブユニットのどちらかと相互作用するという機構が解明されている。つまり、不活性なRSK1はPKAのRIサブユニットに結合し、PKAを感作して活性化させる一方で、活性化されたRSK1はCサブユニットに結合して、PKAのcAMPによる活性化を脱感作させる。鍵となるcAMPおよびERKシグナル伝達経路の間のクロストークは、RafおよびPDE4アイソフォームによる正および負の減衰という別個の機構と共に、細胞タイプ特異的な制御をもたらす基盤となる。

M. D. Houslay, A RSK(y) Relationship with Promiscuous PKA. Sci. STKE 2006, pe32 (2006).

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