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TLRによるT細胞の活性化:獲得免疫応答におけるTLRの役割

T Cell Activation by TLRs: A Role for TLRs in the Adaptive Immune Response

Perspectives

Sci. STKE, 4 September 2007 Vol. 2007, Issue 402, p. pe48
[DOI: 10.1126/stke.4022007pe48]

Heather MacLeod1 and Lee M. Wetzler2*

1Department of Microbiology, Immunology Training Program, and
2Department of Medicine, Section of Infectious Diseases, Evans Biomedical Research Center, Boston University School of Medicine, Boston, MA 02118, USA.
*Corresponding author. E-mail, lwetzler@bu.edu

要約 : Toll様受容体(TLR)の活性化は、引き続き獲得免疫系を活性化しうる自然免疫応答を誘導することにより、抗原提示細胞(APC)に影響を与えると本来考えられている。しかし、T細胞におけるTLRの発現や活性化を示すデータが増えるにともなって、TLRが獲得免疫応答の活性化において直接的な役割を果たす証拠が得られてきている。最近のある研究から、TLR2アゴニストであるリポペプチドPam3CSK{N-palmitoyl-S-[2,3-bis(palmitoloxy)-(2RS)-propyl]-Cys-Ser-Lys4}が、TLR1の非存在下においてさえも、Tヘルパー1(TH1)細胞を活性化させ、インターフェロン-γ(IFN-γ)産生を誘導することが示された。これは、APCの活性化とは異なる機構である。さらに、Pam3CSK刺激によるTH1細胞のIFN-γ産生は、TLR経路のアダプタータンパク質である骨髄系分化マーカー88(MyD88)およびインターロイキン-1受容体(IL-1R)関連キナーゼ-4(IRAK4)の非存在下では消失するのに対して、マイトジェン活性化プロテインキナーゼのp38やc-Jun N末端キナーゼ(JNK)はリン酸化されれたままである。これらのデータから、TH1細胞のTLR2活性化は、APCで説明されている機構とは異なる機構を介して起こることが示唆され、TLRが獲得免疫系を直接活性化するさらなる証拠となる。

H. MacLeod, L. M. Wetzler, T Cell Activation by TLRs: A Role for TLRs in the Adaptive Immune Response. Sci. STKE 2007, pe48 (2007).

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