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細胞内の抗ウイルスシグナル伝達において新たに生まれたTRADD伝説

A New TRADDition in Intracellular Antiviral Signaling

Perspectives

Sci. Signal., 29 July 2008
Vol. 1, Issue 30, p. pe36
[DOI: 10.1126/scisignal.130pe36]

Eric M. Pietras1 and Genhong Cheng1,2*

1Department of Microbiology, Immunology and Molecular Genetics, University of California Los Angeles, Los Angeles, CA 90095, USA.
2Molecular Biology Institute and Jonsson Comprehensive Cancer Center, University of California Los Angeles, Los Angeles, CA 90095, USA.
*Corresponding author. E-mail: gcheng@mednet.ucla.edu

要約 : ウイルス感染を効率的に阻害するため、哺乳類宿主はウイルスの存在を検知し、頑強な抗ウイルス応答を活性化させなければならない.このような抗ウイルス応答は、I型インターフェロン(IFN)として知られるサイトカインによって仲介される。細胞質内でRNAを含むウイルスを検知し、I型IFN反応を活性化させる経路、すなわちレチノイン酸誘導性遺伝子1様ヘリカーゼ(RLH)経路の発見は、大いに活況を呼んだ。今回の研究では、抗ウイルス応答における腫瘍壊死因子受容体(TNFR)関連デスドメイン(TRADD)の役割が示され、RLHシグナル伝達複合体がウイルス感染時にどのようにして構築されるのかについて新たな光をあてる。

E. M. Pietras, G. Cheng, A New TRADDition in Intracellular Antiviral Signaling. Sci. Signal. 1, pe36 (2008).

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