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網羅的なアセチル化解析:アセチル化生物学の出現

Acetylation Goes Global: The Emergence of Acetylation Biology

Perspectives

Sci. Signal., 17 November 2009
Vol. 2, Issue 97, p. pe76
[DOI: 10.1126/scisignal.297pe76]

Kristi L. Norris, Joo-Yong Lee, and Tso-Pang Yao*

Department of Pharmacology and Cancer Biology, Duke University, Durham, NC 27710, USA.
* Corresponding author. E-mail, yao00001@mc.duke.edu

要約 : タンパク質の可逆的アセチル化は、その発見から最初の30年間は、もっぱらヒストン修飾および遺伝子転写に関連して研究され、理解されてきた。アセチル化された非ヒストンタンパク質および核外の細胞コンパートメントに存在するアセチル化修飾酵素の発見に伴って、この10年間に、可逆的アセチル化が調節機能をもつ可能性があることが徐々に認識されてきた。しかし、複雑な生物学的過程においてタンパク質アセチル化が関与する範囲は、まだはっきりしない。最近、新技術が開発されたことによって、アセチローム、すなわち全プロテオームレベルのアセチル化イベントの同定および定量が初めて可能になった。これらの努力によって、ホスホプロテオームに匹敵する可能性のある、アセチロームの驚くべき複雑さが明らかになってきた。タンパク質アセチル化が著しく広範に存在し、その性質が保存されていることがこれらの新しい研究により解明されたことによって、この動的修飾の調節的能力が示唆される。包括的なアセチロームを確立すれば、タンパク質アセチル化の全貌が変化し、刺激的な研究最前線が待ち受けているであろう。

K. L. Norris, J.-Y. Lee, T.-P. Yao, Acetylation Goes Global: The Emergence of Acetylation Biology. Sci. Signal. 2, pe76 (2009).

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