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Rho GTPaseのGTP負荷ではなくゲラニルゲラニル化がT細胞機能を決定する

Geranylgeranylation but Not GTP-Loading of Rho GTPases Determines T Cell Function

Presentations

Sci. Signal., 25 March 2008
[DOI: 10.1126/stke.112pt3]

Sonia Waiczies*, Ivo Bendix, and Frauke Zipp

Cecilie Vogt Clinic for Molecular Neurology, Charite-University Medicine Berlin and Max Delbruck Center for Molecular Medicine, 10117 Berlin, Germany.
*Presenter and corresponding author. Telephone, +49-30-450-539065; fax, +49-30-450-539906; E-mail: sonia.waiczies@charite.de

要約 : 細胞遊走に至るシグナル伝達経路は、Rhoグアノシン三リン酸分解酵素(GTPase)によって調整されている。Rho GTPaseは、一般的にアクトミオシンの収縮性および細胞体移動を支えるアクチンフィラメント構築に関与している。Rho GTPaseの機能は、GTのP負荷とゲラニルゲラニルピロリン酸(GGpp)によるイソプレニル化に依存している。後者の翻訳後修飾は、GGppなどのイソプレノイドの新規合成を阻害する3-ヒドロキシ-3-メチルグルタリル-CoAレダクターゼの阻害剤(HMGCRI)などの薬剤によって操作するのが可能である。HMGCRIは抗炎症作用を有し、神経炎症における中枢神経系(CNS)など標的組織への炎症性免疫細胞の浸潤を顕著に抑制する。細胞のイソプレノイドプールが枯渇することにより、標的器官外で抗原特異的T細胞が調節され、CNSなど標的器官内へのこれらの細胞の遊走が阻害されると考えられている。多発性硬化症の実験的自己免疫性脳炎(EAE)のげっ歯類モデルにおいてin vivoでHMCGRI処置を行うと、活性化T細胞の脳への移行あるいは脳内での移動の能力が低下する。ここでは、ゲラニルゲラニル化が細胞骨格の構築への影響やT細胞遊走などのRhoAが媒介する下流事象の基盤であることを示す。T細胞遊走にはGGppによるRhoAの膜への結合が必要であり、HMGCRIはこのような機序によって炎症区画へのT細胞浸潤を阻害する。

S. Waiczies, I. Bendix, F. Zipp, Geranylgeranylation but Not GTP-Loading of Rho GTPases Determines T Cell Function. Sci. Signal. 1, pt3 (2008).

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