ABCD1とは?
ABCD1(ATP-binding cassette sub-family D member 1)は、副腎白質ジストロフィータンパク質(ALDタンパク質/ALDP:adrenoleukodystrophy protein)としても知られる、ATP結合カセット輸送体(ABC:ATP-binding cassette transporter)スーパーファミリーに属する因子です。ALDタンパク質(ALDP)は、複数回膜貫通タンパク質であり、ペルオキシソーム膜に局在します。ABCD1(ALDP)遺伝子の様々な突然変異は、X連鎖性副腎白質ジストロフィー(X-ALD:X-linked adrenoleukodystrophy)の原因となります。X-ALD とは、神経系の白質、および副腎皮質に影響を及ぼす遺伝性の神経変性疾患を指し、精神機能低下、皮質脊髄路の機能不全、および皮質盲(視力障害)を引き起こします。ALDタンパク質(ALDP)は、脂肪酸代謝で重要なβ酸化の基質となる極長鎖脂肪酸CoAエステルを、ペルオキシソームのβ酸化部位に導入するホモ二量体として機能すると考えられています。しかしながら、ALDタンパク質(ALDP)の機能は未だ十分には解明されていません。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。