Adiponectin(アディポネクチン)とは?
脂肪細胞(アディポサイト)に由来するホルモンであるアディポネクチン(Adiponectin、AdipoQ)は、血液循環中で最も豊富に存在するアディポカインの1つです。ヒトアディポネクチンは、高分子量(HMW)、中分子量(MMW)、および低分子量(LMW)の3つの多量体型で存在します。アディポネクチンは、インスリン感受性の亢進や抗炎症活性等、様々な代謝過程を調節します。また、生殖組織においてアディポネクチンの役割は完全には解明されていませんが、ニワトリ精巣、ウシ卵巣、ヒト胎盤等、ヒトや様々な動物の生殖組織での発現が報告されています。アディポネクチンは、膜貫通型の2種類のアディポネクチン受容体であるAdipoR1およびAdipoR2との結合を介して、異なるシグナル伝達経路分子を活性化します。AdipoR1は、主に骨格筋において、AdipoR2は、主に肝臓で発現します。アディポネクチンは、様々な成長因子に結合することによって、細胞増殖、血管新生、組織リモデリングに関与します。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。