血清アミロイドP成分/APCSとは?
血清アミロイドP成分(SAP:Serum amyloid P component 、APCS)は、ペントラキシンファミリーに属する因子です。ペントラキシンファミリーとは、ペンタマーアセンブリ(五量体形成)およびカルシウム依存性のリガンド結合を特徴とする血漿タンパク質のスーパーファミリーです。血清アミロイドP成分(SAP、APCS)は、恒常的に発現する血清タンパク質で、肝細胞により合成されます。血清アミロイドP成分(SAP、APCS)は、ヒトにおける主要な急性期反応物質であるC反応性タンパク質(CRP:C-reactive protein)と構造的な関連性を示します。血清アミロイドP成分(SAP、APCS)は、カルシウム依存性のリガンド結合タンパク質であり、DNAやヒストンと相互作用して、損傷した循環細胞から放出された核物質を捕捉する可能性がが示唆されています。また、血清アミロイドP成分(SAP、APCS)は、あらゆる種類のアミロイド沈着物の原線維に結合することができ、アミロイドーシスの病因に関連します。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。